30歳 美活男子の東京徒然日記

30歳男子の東京生活日記です。ただの日記ではなく、色々な情報を発信していきたいと思います!

上京前のお話③~ドイツ留学時代 ドイツという国について~

色々ありましたが、遂に念願のドイツ留学をすることになり、心がワクワクしてました。初めての事などで色々準備に手間がかかり面倒くさい事も多かったですが、それら全てが楽しかったです。
出国当日、両親とまだ可愛げがあった弟に見送られ(僕の家族構成は両親、弟、僕の4人です)、無事に日本を発つ事が出来ました。

目的地はドイツの首都ベルリン。ここが僕の留学生活の舞台でした。
かつての第二次大戦の凄惨な舞台であり、独裁者ヒットラー率いるナチスドイツの舞台でもありました。
別にベルリンに行きたかったわけじゃなかったんです。提携校がたまたまベルリンにあったんです。
むしろ僕はミュンヘンとか南ドイツに行きたかったんです。
ではここで、具体的なドイツ留学生活の話をする前にドイツという国についてちょっとご説明しようと思います。

一般的なドイツのイメージって、ドイツ中・南部の風景や文化であることが多いんです。
ベルリンって実はドイツでもかなり北に位置していて、どちらかと言えば北欧の雰囲気に近いものがあると個人的には思います。
何と言うか、雰囲気が暗いんですよね、北部って(笑)対して南部は皆様が持たれてるイメージ通り、明るくて街並みが可愛いイメージです。

この違いの原因は主に地理・気候条件、そして宗教的な考えの違いによるものだと思います。
ドイツは緯度が高くて日照時間が冬になるにつれ極端に短くなります。それは北部に行くほど顕著です。午後15時にもなると外はもう暗いですから。反対に夏は22時くらいまで明るいんですが、ドイツの夏は短いのです。北海道札幌の緯度が43度、ドイツ南部の代表都市ミュンヘンが48、僕がいたベルリンは52度。数値を見るとドイツの緯度の高さが分かります。なので、そもそも根本的に暗いんです(笑)

そして、宗教的な違いですが、ドイツは基本的にキリスト教の国です。しかし同じキリスト教でも大きな二つの派閥が存在してます。
カトリックプロテスタント」ですね。フランスからイタリア、スペインなどの南欧の国はカトリックが圧倒的に多いのですが、ドイツはこの二つの派閥の数が大体同程度くらいのようです。そして、南部はカトリックがとても多いのに対して、北部はプロテスタントが多いという地域性があります。

この二つの派閥ってどう違うんでしょうか?簡単に申し上げますと、プロテスタントってカトリックの腐敗に反発して出来た宗教の派閥なのです。当時のカトリック教会は「免罪符」っていう、いわゆる贖宥状みたいなものを信者に売りつけて資金集めをしてたんです。
「この免罪符を買えばお前たちの罪を神はゆるしてくださる、だから買いなさい」そんな感じのノリでしょうか。
そして教会は集めた資金を使って自分達の教会を建て直して豪華絢爛にしたりと、贅沢三昧してたわけです。

「ん?ちょっと待てよ?なんでこいつらが販売してる紙切れみたいな物を買っただけで罪が軽減されたり許されたりするんだ?カトリック教会は神の名を使っていいように金儲けしてるだけじゃないか!」と、腐敗したカトリック教会を見てこんな声を上げたのが後にプロテスタントと呼ばれる派閥の人達でした。そして彼らは堕落したカトリック教会の考えを改革すべく活動していくのでした。これがいわゆる、「宗教改革」と呼ばれるもので、その活動の中心人物が「ルター」という人でした。世界史の授業で聞いたことがある単語が並んでますな(笑)

上記の歴史的流れから、プロテスタントの多い北部って敬虔的な方が多かったように感じましたね。もともと教会を批判して出来た宗派でしたので、日曜に教会に礼拝に行くことよりも、聖書を読むことにとにかく重点を置いていました。神に祈るのに教会も贅沢な装飾もいらない、ただ聖書を読んで神に祈りを捧げていくのです。これが、ドイツよりもさらにプロテスタントが多い北欧などの北ヨーロッパに行くと教会の建物も実に質素になり、緯度的に暗い時間も長くなるので、殺風景な景色でどんよりした雰囲気が漂うのです(笑)

以上、なんだか歴史の勉強みたいになっちまいましたが(笑)、ドイツの事をさらっと紹介させて頂きました。
皆様もどこか旅行に行かれる前には、その場所の有名な観光スポットや、宿泊施設、グルメ、お土産等々…色々調べると思います。旅行ってむしろ行く前の色々調べてる時の方が楽しかったりしますよね♪
そういった調べ物の一つに、自分が訪れる場所や建物の「歴史的背景」を足してみてはいかがでしょうか?
旅行ってそういったちょっとした背景を知ってるだけでも楽しみが広がっていくと思いますよ♪
実際、観光地に行けば色々と説明書きがされてるんですが、あれってやたら長いし情報が細かすぎて読む気にならなくないですか?(笑)
そんなマイナーな人物名や年号なんていらないです、ざっくり分かり易くがいいんです!

さてさて、次はいよいよ具体的なドイツ留学生活をお話します。
10年程前の記憶を何とか思い起こしながらお話ししたいですが、思い出せるかなぁ~(笑)

せーいち