30歳 美活男子の東京徒然日記

30歳男子の東京生活日記です。ただの日記ではなく、色々な情報を発信していきたいと思います!

上京前のお話④~ドイツ留学時代 ベルリン到着~

僕の留学生活の舞台、ドイツのベルリンへ行くには2つの空港を経由しなければなりませんでした。
一つ目はフランスのシャルルドゴール空港、二つ目はドイツのフランクフルト空港。フランクフルト空港に到着した時にはもうベルリン行きの便が無かったため、ホテルで1泊しました。もっとスムーズに行きたかったんですが、中部国際空港からベルリンへの直通が無かったんです。今はあるのかな?多分フランクフルト航空使えばフランクフルトへの直通はあったのかも。でも僕が利用したのはエールフランスで、ヨーロッパの航空会社の中でも比較的安かったんですよね。だからそんな回りくどいルートにした気がします。

最初仏に着いた時、とても奇妙な感覚でした。日本を昼間に出て、着いた頃は夜で暗いはずなのに外は明るい。時差ってやつですね。でも、正直時差ボケや長時間のフライトの疲れなんて感じませんでした。いや、感じる余裕も無かったんだと思います。1人での海外は初めてだったし、全ての事が新鮮だったのですから。

パリ、フランクフルト両空港ともただの経由地ではありましたが、今でも覚えている事がいくつかあります。フランスの空港では銃をぶら下げた軍人さん達が普通に歩いてて、それに衝撃を受けましたね。うわ、外国の空港すんごい!って(笑)
フランクフルト空港では併設されたホテルの受付だったおじさんがとても記憶に残ってますね。といっても格別何か印象的だった訳ではないです。そのおじさんは初め英語で話しかけてきたんです。外国人にはとりあえず英語を使う、それは日本でも同じだと思います。でも、こちとら大学でずっとドイツ語を学んできた身ですので(ドイツ語専攻だったのです!)、ドイツ語で話すのが流儀だろう!ってなわけでドイツ語で返答しました。そしたらおじさんの表情が凄く明るくなったんです。別に元が暗かった訳じゃないですが(笑)それからまだ不慣れなドイツ語を使って会話しました。

何ら特別な事でもなかったわけですが、この時の事が妙に印象に残りました。英語は確かに世界共通語という位置付けです。でもやっぱり誇れるのは自分の国の言葉=母国語だし、異国の人が自分の国の言葉を勉強して話しかけてくれるのは嬉しいですよね♪
英語は確かに便利ですし、学んで絶対損はないです。でも、何故学ぶのか?単に就職や国際的な利便性だけで学ぶのか?…もし自分に子どもが出来たらその当たりを考えて学ばせようと思います。

さて、何やかんやでフランクフルトを後にして、我が留学の舞台ベルリンに到着しました!最初、着陸時に窓から街全体の景色を眺めていたんですが、その時の感想が…「これ、本当にドイツの首都なの?」でした。簡単に言うとすごい田舎臭かったんですよ(笑)森や木々、湖などとにかく自然に溢れてた。日本の東京みたいな高いビルも非常に少ないし、中心部ですら緑に溢れて落ち着きがある街でした。一般的なイメージに近い首都は、むしろフランクフルトの方でしょう。フランスのパリやスペインのマドリードなど、ヨーロッパ数カ国の首都を訪れた事がありますが、ベルリンは少し異質でした。街は栄えてるけど、流れる時間がゆるやかで落ち着きがありました。

留学前や留学初期は留学先がベルリンだった事に内心不満を抱いてました。だって僕が想像してた典型的なドイツのイメージとは違いましたから!留学前はヨーロッパで一番の経済大国ドイツの首都っていうくらいだから、東京やニューヨークみたいなのをイメージしてました。でも、違った。そして帰国が間近に迫るにつれて、だんだんと分かってきたのです。僕はベルリンが大好きになっていたことを…。

しかし、ベルリンってなんであんな首都らしくないんだろうか?この理由は帰国後に大学の先生達と話したり、自分で振り返ってみて分かりました。どうやら「物」の集まりが関係するようです。ここでいう「物」とはかなり広い概念、人、政治、経済・金融、文化・観光、交通網 …etc です。
つまり、「物」がどれだけ集約されてるかによるんです。東京やパリなんかは典型的な例で、全てが集約されてます。これに対してベルリンは物があまり集約されてないんです。政治機能はもちろん首都であるベルリンにありますが、経済はフランクフルトに、観光なんかはやはりドイツ南部のミュンヘンに集約しています。すでに述べた通り、ベルリンはドイツでもかなり北で、しかも東側の北東よりにあるので、欧州観光に組み込みにくいんです。ドイツ国内だけ、あるいは北欧·東欧の観光と組み合わせるならまだ行きやすいんですが、やはり多くの方はフランスやイタリアなどの国と組み合わせていくと思います。そうなるとベルリンってちょっと遠いんです。観光場所ももちろんあるけど、パリやローマと比べるとマイナーになってしまいます。

とにかくベルリンは他の国の首都と違って物があまり集約してないってのが特徴だと思います。ドイツ国内の他の都市に上手く分散されているのでしょう。

そんな感じで、ベルリンは本当に落ち着きがあって「住みやすい」街でした!何より他の首都と比べて物価が非常に安いんです。なので、若者にとってはとても助かるので、けっこう学生さんや、若い芸術家達が多く住んでましたね。ベルリンって意外にも芸術の街なんですよ♪でも、パリやローマ、ミラノみたいな歴史があって洗練された芸術じゃないんです。どちらかと言えば、モダンでサブカル要素が入ってる芸術かな?僕は芸術分かんないけど(笑)パリやミラノが東京で言う銀座なら、ベルリンは下北沢に近いかな?そんな感じのイメージです。

さて、何やかんやありながらもベルリンに到着しまして、次に向かうは僕の寝床になる大学の学生寮!でもドイツの交通事情とか分かんないし、乗り換えとか大丈夫かなぁ…。