30歳 美活男子の東京徒然日記

30歳男子の東京生活日記です。ただの日記ではなく、色々な情報を発信していきたいと思います!

上京前のお話⑥〜ドイツ留学時代 学生寮到着! ~

先回、日本大好きユリアの案内のおかげつで問題なく目的地に着くことが出来ました。でも、彼女がいなかったら電車やバスに乗るのもまだ不安なんですが…。

電車乗る時に驚いたのが、なんと改札口が無いんです!そう、ドイツの駅には改札口が無く、変わりに乗車券みたいな物が出る機械が置かれてるので、それを取って電車に乗らなければいけません。ん?じゃあその券取らずにそのまま乗ったらどうなるの?もちろん、こんな鉄道システムならそれ相応に厳しいチェックがあり、駅員さんが電車内を回って一人一人の乗車券をチェックします。もし券を取らずに乗ったのがバレたら通常の値段の何十倍もの罰金を払うハメになります。

 

日本じゃ有り得ないですよね〜。特に朝の通勤ラッシュ時を見ると一人一人チェック何かしてられないし、駅員さんが電車の中歩くスペースなんてないですよね^^;実は僕も何回かフリーライドしたことがあるんです。いや、しちゃったんです!酔っ払ってて取り忘れたりとか笑

普通の時にもよくあるんですよ、ふと忘れちゃうこと。だって改札口無いなんて、改札口がある国の人なら素通りするじゃないですか、慣れてないんですもの!でも幸いな事に僕は1度も違反を受けたことはありませんでした。移動区間が短くて街の中心から少し離れると、意外に監視が甘い気がします。
 
さぁ、とりあえず管理人さんの所に行って鍵を貰わなければ!鍵を貰った時、学生寮の決まりやら何やらを色々説明されましたが、あまりよくわかりません(笑)でもニュアンスは伝わったよ、悪い事しなきゃいいんでしょ♪
 
早速鍵を貰って僕の部屋に向かいました。三階建ての棟で、各階に部屋は3〜4つ合ったと思います。トイレ、キッチン、シャワールームは共有。特にキッチンは冷蔵庫も共有なので、物を入れたらまずパクられました。名前を書いてわざわざスペースを区切ったにも関わらずパクられる…それが非常にストレスでした。なので冷蔵庫はほとんど使用しないようにしてました。ベルリンの寒さを利用して外に食材を置いてましたね。
 
部屋にはシンプルなベッド、机、ロッカーが置いてあり、広さは5〜6畳ほどで思ったより広かったです。荷物を置いて一息ついたら少し棟の中、学生寮全体、そしてその周りを散策しました。
そうして棟を歩いてると、入口あたりで管理人らしき叔母さんに出会いました。彼女の名前はシモーヌ。僕達学生が住む部屋とは別の仕切りの大きい部屋に住んでいる。彼女は気さくに話かけてくれて、とても優しかった。そして、彼女の部屋の入り口から一人の若い男性が出て来た。彼の名前は確かヤン、とか言ったかな?チェコ人でなかなかのハンサムだった。
聞くとシモーヌとヤンは同じこの部屋に住んでいるのだという。母と子どもの歳の差くらい離れてるように思える、親子でこの部屋に住んでいるのだろうか?年の差カップルというのもありえるか?でも、ここ学生寮でしょう?…色々と思いながらも初めての異国の地で優しく話しかけてくれる人達はとても輝いて見えた。特にシモーヌ、彼女は本当に優しかった。ただ、「異常に」優しかった。それはいつまでもねっとり絡みつく、何か気味の悪い優しさでした。もっとも、留学当初はそんなこと思いもしませんでした。後々他の学生と仲良くなり会話していくうちに彼女が普通でないことが明らかになっていくのでした…。
 
とりあえず彼らとの楽しい会話も終えて寮の外に出て散歩しました。本当に木が多くて森の中にいるみたい。といっても近くには大きなスーパーマーケットがあるし不便はなさそう。住宅もけっこうあったし、どれも大きな家ばかり。少し歩くと大きな湖もあったし、何だかセレブリティな地域っぽさが出てました。あとあと調べたところ、どうやらこの地域、ベルリンの中でも特に自然に溢れる高級住宅街らしかったみたい。
 
さて、そろそろ歩き疲れたし暗くなってきたから帰ろう…といってもここはどこだ?うーん…迷ったらしいな、これは。森の中にいる様なものだし暗くなって景色が全然違う。雰囲気も静寂そのもの。少し怖いくらいでした。ドイツのグリム童話にはよく森を舞台にした話が出て来ます、ヘンゼルとグレーテルとか。ドイツの森は深遠で、昔から畏怖の対象になっている、そんな話を聞いたことがあります。本格的に迷い出して危機感を感じ始める…本当に帰れるのかなぁ。
 
結局帰れたんですが、普通なら徒歩30分くらいで帰れるところ、2時間以上かかりました。足もパンパン。人に聞くにも訪ねる人が歩いてないんですもの…。
さぁ、今日はもうシャワー浴びて寝よう…疲れがどっとでた1日でした。
 
せーいち