超感動！生きててよかった！ ～激うまムール貝で素材の大切さを感じる～

いつものようにぶらりと築地散歩♪ なんかもうお休みの日の日課みたいになってます笑

最近は忙しくて以前みたいに何かしらお魚一匹買って料理するという事はほとんどしなくなりましたが（何よりキッチンが狭い！）、今日はふと歩いてたらめちゃめちゃ気になるものを見つけたのでついつい買ってしまいました。それがこちら…

「ムール貝」です♪

宮城県産のムール貝で、１杯７００円でした。別名ムラサキ貝とも言って、日本では貝やカキ養殖が盛んな広島、三重、愛知、宮城が主な産地です。ムール貝って日本でもお馴染みの食材になってきてるので珍しいってわけでもないですが、目に入ったのはその大きさ…

え、これちょっとでかくないですか？！こんなでっかいムール貝見るの初めてて思わず買ってしまいました！食材って大きければ大きいほど美味しいってわけではないですが、ムール貝に関しては大きいものほど美味とされ、重さもずっしりしているのが実ぶりもよくベストとのこと。このムール貝は両方クリアしてて期待大♪ 料理はシンプルに「ワイン蒸し」にしました。

直径２６ｃｍのフライパンですが、ビッシリですね！

ムール貝は汁がめちゃめちゃでますね！！ムール貝の旨味汁はけっこう当たり外れがあって、塩気が強すぎて旨味が少なかったりします。ちなみに今回はワイン蒸しにしましたが、ワインもほんの少量、調味料程度の量に抑えました。素材が新鮮であればあるほど嫌な臭みもないので、酒や白ワインの臭み消しの効果を期待する必要性がない、なので味の複雑性を付与する程度に少量にとどめておく、ていうのが僕の考えです。なのでにんにくはスライスしたりつぶしたりせず、皮をむいてそのままじっくり弱火にかけてオリーブオイルに香りを移しました。実はニンニク自体がけっこう古かったのもあって変な雑味を出しやすくしたくなかったのもありますが(;^_^A　

さぁて、そのお味はどうでしょう♪

身がプリッとしていて、味は…「あぁ…生きてて良かった！」って思わせてくれるくらい、超絶美味でした！口に含んだ瞬間ほど良い塩味と海の香り、そして濃縮された旨味は口の中全体に広がりました。塩味はアタックに感じ、その後に舌や口の中にしつこく残ることがなかったから、アフターで旨味・風味のクリアな余韻を感じることが出来ました！残った旨味汁も最高に美味しい！そのまま飲むとちょっと塩気が強めですが、十分旨味もあるのでいけるし、パンを浸しながら食べても、パスタソースの出汁に使えば最高ですね♪  本当、当分他のムール貝のワイン蒸し食べれないなって思うくらいやばかったです！  ムール貝の本場、モンサンミッシェル産のはもっと美味しいのでしょうか？食べ比べてみたいですね。

ちなみに僕の場合、本当に美味しい食事やお酒に触れたときに最初に思うことが「美味しい！」ではなく「生きてて良かった…」なんです笑　しかも、美味しい！っていうテンション高めの気分でなく、しみじみ～と静かに思えるかがポイントになるんです。そしてその後、ただただ余韻に浸るんです…。飲食経験上、人に「美味しい！」って思わせるのって実はそんなに難しくないと僕は個人的に思うんです。でも、人に「あぁ、生きてて本当に良かった」ってしみじみと感じさせる料理を作るのって相当難しいと思うんです。今回のムール貝は生きてて良かったって僕に思わせてくれるくらい、素材自体がバイタリティーに溢れていて、その活力を僕に与えてくれたんです。僕は、何もしてません。古くなったニンニクとオリーブ油を鍋に入れて、白ワイン少し振って火にかけただけです笑　

シンプルな料理がゆえに素材の味を大切にする…「シンプルイズベスト」の考えですが、大部分のお店は「シンプルイズイージー＝シンプルは簡単」と思い込んでいるのが現実です。僕自身、もっと食材を意識して食べなきゃと思わされました！

ありがとね！宮城のムール貝！

せーいち