30歳 美活男子の東京徒然日記

30歳男子の東京生活日記です。ただの日記ではなく、色々な情報を発信していきたいと思います!

ソムリエ試験を独学で合格する方法① ~ソムリエ試験は独学でも十分に受かります~

皆様、こんにちは!

 

上京してもう一年が経ちます。色々あって上京したばかりの頃は時間の進みとか全然気にしなかったんですが、今振り返るとあっという間の一年でした。そういえば、ソムリエの資格を取得してからも一年ちょっと経つなぁ…。僕はソムリエ試験を独学で勉強し、そしてなんとか合格することができました。今ブログを書いてて当時の事を思い出してきたので、これからソムリエの資格取得を目指す方に少しでも役に立つことを伝えていきたいなって思います。

 

僕は2016年度資格所得者で、その年はソムリエ試験を実施するソムリエ協会の会長さんが田崎会長に代わったこともあり、試験内容も大幅に変わりました。それまでは試験は二次制で、一次はマークシート形式による知識を問う試験。二次はテイスティング試験とサービス実技試験。ですが、2016年度から急に変わったんですよね。協会のホームページを確認してさぁ受験を申し込もうとしたところ、HPに目を疑うことが書いてありました。文言は違いますがこんな感じに書かれてました。

 

本年度より、従来同日に行ってたテイスティング試験とサービス実技試験の日程を別にして三次制に致します。

 

…え、なにこれ?どういうこと?って、そりゃ戸惑いましたよ笑 今まで二次制だったのが急に三次に分けるっていうのですから!テストを分けたってことはその分チェックを厳しくするのだろうか、問題も難しくなるんだろうか…って、不安でいっぱいでした。しかも三次制に変わった事で、一次試験から三次試験までの期間も当然長くなるわけです。一次試験が8月中旬頃で三次試験が11月上旬、合格発表は11月末、バッジが送られてくるのは12月中旬…ってめちゃめちゃ長くって!!心が休まる間もなく繁忙期の12月を迎えましたよ汗  

 

しかも、バッジの形状も2016年度から変更になり、それまでのものより寸法が小さくなり、さらにはバッジを映えさせていたフェルトの台布も配布終了とのこと!バッジの仕様もピン式から強力なマグネット式に変更されました。マグネット式はピンやタイタック式と違って服に穴を空けなくてすむ一方、実際に業務していた頃は実感したんですが、めちゃめちゃ外れるんですよ!泣 特にソムリエのサービスをやりながら調理業務も行っているとさらに失くしやすい。僕も何回も失くしては見つけての繰り返しでした。何度も床の排水溝に磁石がへばりついてましたから…。ただ、磁石がめちゃめちゃ強力なので、水とかに流されてどっかにいくことはなく、絶対どこかしらにへばりついてます笑 あと、磁石が強力過ぎるので、台とか変にいろんなところに張り付きすぎてどっかにいくんですね。とにかく、2016年度合格者からは不満爆発!

 

そして極めつけだったのが、急な論文試験の導入。これはもうふざけんな!って思いましたね(怒) まだ受験申込の段階で「本年度より論文試験を導入します」って受験要綱に記載されているならわかります。あぁ、今年から会長代わって運がなかったわ~って思う程度なんです。しかし2016年度に受けた時はなんと、一次試験終了後に急に発表されたんです!

 

一次試験終了後 ~急な発表ですが二次試験のテイスティング試験終了後に論述試験を実施することにいたします~

 

( ゚Д゚)ハァ? ですよ!なんだよ、それ!前もって決定しておいて試験を実施するのが普通だろーが!…って怒りがこみ上げてきましたよ、当時は笑

 

そんなこんなで2016年度は試験自体がかなり混乱していました。一次試験のマークシート式の内容も、従来全く出なかった東欧地域(ルーマニアスロベニアとか)まで出て、食品衛生に関する問題が一問も出なかったり、日本酒に関する問題が多くなってたりとか、従来のワインスクールが行うフランス、イタリア、新世界ならアメリカ、チリ、オーストラリアなど、メジャー所の対策のみでは点数が稼げないものとなってました。

そんな混沌とした2016年度のテストでしたが、僕は独学で、しかも一発合格することが出来ました。自慢げに話して申し訳ありません(;^_^A でも、ソムリエ試験には独学でも十分合格できるし、むしろ自分で頑張って勉強した方がソムリエ資格取得後にも絶対に役に立つと思うし、目指される方には大いに自信を持って欲しい…ということを伝えたいのです。

特に、東京に在住の方はワインスクールや資料なども豊富で、一見するとすごい恵まれた環境にいるように思われます。でも、情報量が多すぎると戸惑いにつながるのも事実です。英語の勉強と同じです。世の中には山ほど英語教材があります。どれも魅力的に見えて、色々手を出すが、どれも広く浅くで終わってしまう。自宅の本棚にラインアップされていると自分が英語を出来る感覚に陥る。今のワイン教材などはまさにそれです。出版社の金儲けに騙されてはいけません。合格を目指すのに、たくさんの本も要りません。また、ワインスクールに通わなくても十分に資格取得することはできます。では、具体的にどうしたらいいのか? 私の体験を踏まえてお話していきたいと思います。

 

まず、独学で受かる為に絶対必要なのは「強い意志」です。具体的に言うと、「自分は絶対ソムリエの資格を取ってやるんだ。自分にはソムリエの資格が絶対に必要なんだ」と強く思うことです。

 

注意して欲しいのは、この「絶対に必要」だという点。たとえば、飲食業をやってて、ソムリエの響きに憧れて、資格あったらいいなぁとか、店でお酒を提供してるからちょっと受けてみようかなぁ、と思うことがあるでしょう。もちろん試験を受ける「動機」としては十分です。しかし、試験に合格する為の「意気込み」としては全然足りません。ソムリエの資格取れたらなぁ…、ではなく「自分はソムリエの資格が絶対必要なんだ!むしろ、資格を持ってて当たり前なんだ!」…これくらい強く思ってください。逆にこれくらい強く思えないのなら、自分は本当にソムリエの資格が必要なわけじゃない、あるいは、それほど欲しいわけじゃない、ということだと思ってください。

厳しいかもしれませんが、これくらい思わないと独学で勉強する為のモチベーションが続かないのです。合格するのも厳しくなるし、仮に合格できたとしても、何回もダラダラと受けてようやく合格といった感じになるでしょう。

 

ここで付け足しておきたいのが、どうせ合格するなら「1発合格」を目指して勉強してください。受かるといいなぁ、なんて運にまかせながら勉強していたら、いつまでも受かりません。ダラダラとやって無駄に余計なお金と時間を浪費する必要はありません。それにそんなやり方で勉強しても、ソムリエの資格を取得後の、その先の実務に役に立つ知識を身に付けることは出来ません。

 

これは独学でソムリエ試験を目指す最大のメリットなのですが、ワインスクールに通って受身で教わるより、自分で苦労して勉強、経験したことのほうが遥かに自分の力になります。せっかく目指すのだから、ソムリエの資格取得をゴールに考えるのでなく、その「もっと先」を目指してほしいのです。もっと先がゴールなのだから、ソムリエ資格取得なんてただの「過程」に過ぎません。ほら、そんな過程に過ぎないものに苦戦するなんて馬鹿馬鹿しく思えてきませんか?さっさと受かって次に行きましょう!

 

次に大事なことが、ソムリエ試験はあくまで「試験」であるということ。試験に必要なことは「勉強」すること。ワインやその他のお酒を「楽しむことから、勉強すること」に意識を変えていく。このことが非常に重要です。

 

嬉しいことに、ワインを愛する人は年々増加しているようです。僕が飲食業で働いていた頃も、そして今も周りにワイン好きな方がけっこういます。彼らはワインが好きで、日常的に飲み、またワイン好きが高じてソムリエやワインエキスパート試験を受験した人もけっこういました。しかし、残念な事に彼らはみんな不合格。僕なんかよりも、もっとワインに携わってきた経験が長い方、もっとワインが好きな方もいっぱいいました。でも、そんな彼らでも落ちるのです。

 

それは何故でしょうか?個人的な意見ですが、おそらく彼らは、「ワインが好き、ワインが趣味」という範囲から抜け出すことができなかったのです。ワインが大好きで、たくさん飲むことが多い、その事自体はなんら悪いことではありません。しかし、趣味はあくまでも趣味であって、合格する為の力としては不十分です。

 

たとえば、あるお金持ちのワイン愛好家がいたとします。彼は1日で1万円以上するワインを平気で何本も空けます。羨ましい限りですね!彼は友人達を家に招き入れては、またはどこかしらの高級レストランに行ってはご自慢のワイン知識を惜しげも無く披露します。そんな彼がふとワインエキスパートの試験を受けようと考え、受験したとします。果たして彼は受かるでしょうか?ちなみにここでは、試験対策をろくにせず自分が趣味の中で得た知識や味覚の経験のみを頼りに試験に臨んだ場合を想定します。

 

おそらく合格は無理でしょう。彼はボルドーブルゴーニュワイン、あるいはカリフォルニアなどの高級ワインには誰よりも詳しいかもしれません。しかし、最近の試験の出題傾向は変化しており、フランス、イタリアといったメジャーどころの出題数は減少するばかり。それに、メジャーどころは誰もが正解しやすいので、あまり点差を付けにくいんです。加えて、フランスの限られた地域だけのワインにやたら詳しくても点数が取れるわけはありません。それらの知識はソムリエ資格取得後の範囲であって、ソムリエ試験が求める範囲ではないからです。

 

二次のテイスティング試験に出されるワインも、彼が日々口にするようなワインが出されることはほぼありません。まずそのようなワインは複雑すぎたり、扱いが難しく試験のアイテムとしては出題しにくいからです。また、受験料だってさらに高額になってしまいます。ソムリエ試験に出題されるワインは平均3,000円前後と言われてます。1,000円台ではあまりに単調にだったりバランスが悪すぎたりするし、逆に6,000円以上になると分かりにくくテイスティングアイテムとしては扱いづらいのです。3,000円~5,000円のこの価格帯が単調になりすぎず、かつ複雑すぎず、典型的なブドウ品種や産地などのワインの個性をストレートに感じられるものとなるようです。故に、ただ高くて良いワインを飲むのではなく、試験に出題されそうなワインを意識して飲む必要があるのです。

 

以上、長くなりましたが、ソムリエ試験を独学で合格する為の2つの大事なことを述べました。今一度ここでおさらいします。ソムリエ試験を独学で突破するためには…

 

・「ソムリエの資格が絶対必要!」と強く思う事

・「ワインを楽しむから、ワインを勉強する」という意識改革

 

この2つを常に考える事が出来れば、合格の為の準備としては十分です!後は、具体的な勉強方法をどうするかですね。次回は、僕が実際に受験申し込みから合格するまでの一連の流れをお話して、どのように勉強すべきかをお伝えしていきたいと思います!

 

②につづく!

 

せーいち