30歳 美活男子の東京徒然日記

30歳男子の東京生活日記です。ただの日記ではなく、色々な情報を発信していきたいと思います!

におい展

なんか最近外に出かけてないな~って思って。いや、家にずっといるわけでもないんですが、「自分の生活圏以外の場所」に行けてないな~ってすごく感じてます。上京したての頃とかはけっこうあちこちに外出してたんですが、東京生活1年経ったら変に「慣れ」が出てしまって、日常生活がマンネリ化しつつあるのを日々感じています。それはそれで良い事かもしれませんが、なんかちょっと新しいものを発見したい!ってなわけで行ってきました「におい展」!

 

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このイベント、池袋のパルコで開かれてるんですが、お花とかハーブとか香水に使われるようないい香りだけでなく、なんと様々な悪臭まで実際に嗅げるという面白いイベント!開催期間は2/25(日)までで残りあと少しですが、まだ行ってない方はぜひ一度行ってみてください!

 

実際に行ってみるとけっこう人が並んでましたが、案外スムーズに入れました♪

 

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初めは季節のお花の香りとかハーブの良い香りが置いてあるんです。

 

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植物系の香りの次は動物系の香り。ワインの香りに例えられる香りもけっこう展示されているので、ワインの勉強にもなりますね♪

 

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!? なにやら聞いた事のある悪臭の王様の名前が…

 

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良い香りのあとは悪臭ワールドです。加齢臭って笑 ここで嗅がなくてもそろそろ自分の身体に嫌でもついてくるからなぁ…

 

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おぉ!このシュールストレミング、世界一臭い悪臭のひとつで有名です!シュールストレミングはニシンの塩漬けのことで、北欧のスウェーデンの食べ物として有名。まさかこんな所で嗅げるとは…。さすが東京、世界中の物が集まる大都市ですね!上の写真でも分かるように、この展示会の悪臭物って香料とかじゃなくて、実物を置いているところが凄いんです!上の写真は実際の缶詰に入ったニシンの塩漬けです。実際に嗅いでみたらたしかに強烈…良い体験しました笑

 

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これはもう現実を突きつけられましたね(^_^;)

わざわざ展示会に行かなくても自宅で嗅げます笑

いや、足の臭いって本当何とかならないのかなぁ…

 

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ブース名を撮り忘れましたが、これは「くさや」ですね。実際のくさやが置いてあるのでとてもリアルでした!魚臭さをさらに濃縮させたような香り。でも、僕は個人的にはあまり気になりませんでした。魚臭さが嫌いな人にはかなり強烈だと思いますが…。

 

良くも悪くも色んな香りを楽しめたので大満足♪ 残り僅かですが、まだ行かれたことない方、是非行ってみてください♪

 

せーいち

上京前のお話⑮〜帰国の時、新たな決意 終わりなき戦いへ…~

※今回の内容から、僕の心の一番深い部分と関係する内容になっています。文面がかなり感情的になっていますが、感情なしでは語れない部分でもあります。内容も暗く堅苦しいものとなってますが予めご了承下さい…



国家公務員?

へぇ…母が望んだ公務員ってのも色々あるわけだ。各都道府県・市役所の役人、警察官や消防士だけでなく、国税専門官、裁判所事務官、衆参事務局員、あげくに皇室警護官まで…。どうやら自分の思っていた以上に税金で飯を食う連中が多いらしい。しかし、はたしてそんなに多くの職種に分ける必要性があるのだろうか?しかも、ただでさえ多い職種はさらに各職種内で役割を細かく分担されている。少しでも自分の仕事の範疇外ならば、後は役人の慣例に従い他の管轄へのたらい回し。仮にそのことで国民からのクレームがあっても大丈夫。最高法規である日本国憲法を始め、国民主権の下に立法機関によって定められた法律、下位に続く内閣府令や各省令と、彼らの立場や意見を守ってくれる手厚い後ろ盾には事欠かない。縦割り行政万歳とはこのことかと、当時は考えさせられたりもした。そんなバラエティに富んだ役人様の中で、母が私に特に強く望んでいた国家公務員とはなんだろうか?

…なるほど、国家公務員とは地方公務員とは違い文字通り国に雇われている。適用される法律も国家公務員は国家公務員法、地方公務員は地方公務員法と分かれていて、彼らに支払われる給料の財源も違うのか。そしてこの国家公務員は試験区分によって3種類に分けられる。総合職(大卒程度)、一般職(大卒程度、高卒程度)。今はこのような呼称になっているけれど、当時は総合職は国家公務員一種、一般職は二種、三種と、わかりやすく数字で表していた。確か、数字で表すと差別的・序列的なイメージをもたれてしまうとのことで、名称を変更したのだった。…馬鹿らしい。名称なんて上辺だけのものを変えても中身は昔と何一つ変わってないだろうに。

そして、この国家公務員総合職(一種)というのが、いわゆる「官僚」と言われている連中。「キャリア」とも呼ばれていて、将来の中央省庁の中枢を担う「幹部候補」の連中だ。それに対して「ノンキャリ」と全く有難くない呼ばれ方をされているのが、一般職(二・三種)である。

母は常々私が公務員になることを願っていた。どんなに経済が不況であろうとも役人になれば生活の安定が保証される、そのように教えてくれた。なるほど、確かにその通りだ。職場のストレスや対人関係による精神的な不安定さはまた別の話として、生きていくうえで必要な経済的な安定は民間と違って確実に保証される。事実、私が受験を志した時はリーマンショック直後の就職大氷河期時代であった。たいした公職への志望動機もない連中までもが「公務員=安定」という名の甘い蜜を求め、アホみたいに押し寄せてきたのだ。

もちろん、私は役人になる気なんてさらさらなかった。役人が安定した職であろうがあるまいがどうでもよかったし、自分の人生をより安定的なものにしたくて公務員受験を考えているわけではなかった。ただ、彼らのやっていること、それ自体は無視できなかった。「彼ら」というと意味が広すぎるので限定しよう。「官僚」のやっていることが、留学を経て変化を経験した私にはどうしても看過できなかった。彼らは日本の中枢を担っている。立法・司法・行政、三権分立の名の元に各権力機関は互いに抑制し合うことでいずれかに権力が偏ることを防いでいる。なかでも、立法機関は主権者である国民が選んだ代表者をもって行政を統制しうることを許された、いわば選挙権のある国民の総意を担う機関である。なので、本来の力関係は「立法>行政」というのが国民主権国家である我が国の理想の形のはずである。…はずであった。

だが理想と現実は違うもの。このことは後々試験を受けにいく過程の中で私自身が実感していくことになるのだが、国家運営の実質的な担い手はやはり行政、中でも官僚連中に他ならなかった。政治家はあくまでもジェネラリストであり、スペシャリストにはなりえない、それが私の持った印象であった。例えば、国会で繰り広げられる大臣連中の答弁などもほとんど官僚作成の答弁書を読み上げているだけのものと聞いた。一応各省庁のトップにいる大臣らが、部下である官僚連中に自分が国会で使用する資料作成を命じていると考えれば、不自然な事でもない。一般企業においても、上司が会議や取引先との商談の際に使用する必要な資料の作成を部下に命じることは当然の事として行われているからだ。しかし、こと国会における場合、そこに果たして我々の民意が含まれて反映されているかは甚だ疑問ではあるが…。

まぁいずれにせよ、彼ら官僚連中が重要な役割を担っているに間違いない。そしてその役割は、今の私の目的と共通する部分が多かった。私には、留学中に出会った遠い地にいる親友たちとの約束が、そして私の身近にいてくれていた親友たちとの約束もあった。
遠い地にいる親友たちへの約束は「彼らがいつか来日した時、日本は本当に素晴らしい国だと実感してもらえるよう、日本を観光立国にすること」
そして、身近にいてくれた親友たちには「不景気のどん底にいるいまだからこそ(リーマンショック直後の当時)、経済を建て直して少しでも生活しやすい環境を作っていってやる!」という、今となっては大口をたたいた自らのビッグマウスを憎んでしまいたくなるような約束を交わしたのである。

そんな大それた目的や約束を果たすための一番の近道は、彼らと同じ穴のムジナになることだと考えた。そこで、もし役人に対する不満があれば、その点は自分で変えていくしかない。虎穴に入らずんば虎子を得ず、である。かくして、私は国家公務員を受験することに決めた。そしてこの時の決定が今に至るまでの、そしてこの先もずっと続くであろう、いつ終わるか分からない戦いへと導くことになったのである…。

…そんな新たな志を胸に抱くと同時に、悲しいかな、ついに愛する国にさよならを言う時がやってきました。あまりに美しく、あまりに輝いていた留学時代は、あまりに短すぎた。でも、実は帰国の時もそんなに悲しくはなかったんです。スペインを去った時同様にどうせすぐ戻るからって気持ちもありましたが、今までとは違う新たな決意を胸に秘めていたから。

大学教授を目指し、自分の世界にだけ閉じこもろうとしてた留学前の自分が、留学後を経験したことで日本と海外を繋ぐ架け橋のような存在になりたいと強く願うようになりました。自分に力があるならば、その力を少しでもこれから日本に興味を抱き、訪れたいという未知の友人達の為に役立てたい。同時に、これまで気にもとめなかった母国に対する感謝の意を込めて、少しでも日本という国の役に立ちたい…。誤解されるかもしれませんが、私は愛国者でもなんでもありません。ただ、国の為に働けば、それは国民に還元される。それはつまり私の周りにいる家族、友人達、その他今まで支えてきてくれた人みんなに利することができる。ただそう信じてきただけです。

さようなら、ドイツ。ありがとう、遠い国の宝物達!!貴方達との思い出があるから、大変そうだけど戦う勇気が湧いてくる!そして、最初の描いてた道とは大部違うけど、必ずすぐに戻るから!戦いが少し落ち着いたら、すぐに戻るから…

某大手出版社が発行する雑誌の撮影~2日目~

無事に一日目の撮影を終えた前回、予想外のロケの大変さに驚かされるばかりでした。寒さも当然ながら、エキストラというわりには意外にもメインの方と距離が近かったことにも驚き。でも、共演者の方の中で同じ事務所のベテランの先輩がいらっしゃったんですが、その方が言うには今回の役はエキストラがやるような役じゃないって言ってました。確かに、エキストラって普通30~40人くらいはいるイメージでした。そうでないにしても10人は思ったより少ない気が…場面によっては4~5人程だったりしましたから。

そしてロケ二日目。場所は変わらず銀座エリアでの撮影。最初の場所はとある駅の階段出口付近。なんと現場入りが朝の6時半!早いって…。起きて撮影の準備やらなんやらで5時過ぎには起きなきゃいかんじゃん💦 幸いにも自宅と現場が近かったのが救いでしたが、現場から遠い人は殊更に辛いですね。しかもなんと、この場所での撮影は都合により急遽取り止めになりました。結局、次の場所での撮影までかなり時間が空くことになったので、一日目と同様にどこかのお店でモーニングしながら時間を潰すことになりました。

二番目の撮影現場はまだオープンしてないとある商業施設内での撮影でした。オープンは3月末頃の予定。私の役柄は商業施設内での買い物客の役。一階にいるメインモデルさんを撮影しつつも三階にいる買い物客=エキストラも写す、という感じ。この撮影はやっとエキストラって感じの撮影でしたね。メインのモデルさんからも遠くて、映ってても誰かよく分からないってのが、いかにもエキストラですよね。

これくらいの撮影が気楽で良いやと思ったのも束の間、今度は同じ施設内での違う場所での撮影で、エスカレーターに乗ったモデルさんを撮影するとのこと。ここでの役もエスカレーターに乗る買い物客の役だったんですが、今度は他の女性共演者とペアになってカップルという設定でモデルさんの後にエスカレーターに乗ってくださいという指示。なんと、またまたメインとかなり近い距離じゃないですか!
そのうえ、軽くお喋りしたり、身振り手振りなどの動きをつけた演技をしてくださいという指示。えぇ⁉ もうどうしたら良いか分かんなかったんで、とりあえず共演者の方と話して、窓から見える景色を指差したり、新しく出来た建物に興味津々で周りをキョロキョロ見渡すカップルという設定のもと演技をしました。今回の撮影場所であるエレベーターはなんといっても動くから、撮影する方達も良い映像を撮るのがかなり難しそうでした。OKがでるまで何度も降りたり上ったりの繰り返しでした。

エレベーターでの撮影にOKがだされたら、商業施設の最後の撮影場所になる正面入口の広場に移動。ここでは普通にメインモデルさんが歩いている姿の撮影で、我々は通行人だったんですが、監督から私への指示がとても難しいものだったのです。モデルさんの動きに合わせてカメラマンさんも移動しながら撮影してるんですが、なんと動いているモデルさんとカメラマンさんの間を横切ってくださいって!
いやいや、無理ですよ!だってカメラマンさんとモデルさんの間隔がめちゃ近くて、とてもじゃないけど動いてるなか割って入るなんて出来ません。でもとりあえずやって、って言われたんでやります。…あぁ、案の定です。モデルさんにもう少しでぶつかりそうになりました笑 結局監督も間隔が狭すぎることを認めて、モデルさんの前でなく後ろを横切るように進路変更してくれました。

さて、何やかんやありましたが今回のエキストラのお仕事はここで終了。モデルさんや他のスタッフさんはまた別の場所で撮影があるみたいでしたが、我々はここまででした。初仕事の感想は、「とにかく寒かった」の一言につきます。とくに春物雑誌なんかのモデルはまだ寒さが残る冬の時期に撮影するので、かなり辛い。秋物の場合は暑っつい夏の時期に秋物着てやるのかなぁ。それも大変だな…( ̄▽ ̄;) でも、それ以上に楽しかった!普段の自分とは別の自分になれるって芸能のお仕事の良い点だと思います♪これからも可能な限りお仕事をこなしていき、経験を積んでいきたいですね!

せーいち

某大手出版社が発行する雑誌の撮影~1日目~

みなさま、こんにちは!
ブログの更新が空いてしまいましたが
つい先日、念願の初仕事をして参りました!
お仕事内容はタイトルにある通り、某大手出版社が発行する雑誌の撮影です。

撮影中私は何してたんだと言いますと、簡単にいえばエキストラのチョイ役です! いや、エキストラのチョイ役のはずだったし、事務所からもそう言われてたんですが、実際に現場入りして撮影が始まると、なんか想像してたのとだいぶ違ってたんですよね…(^_^;)

今回の撮影のメインはとあるモデルの方を起用した撮影とのこと。実際に間近で見ましたが、とても綺麗な方でした!こんな綺麗な方とお仕事を一緒にやらせて頂けてるなんてそれだけで光栄です♪ ちなみに撮影は2/3と2/6の二日間で行われました。

撮影一日目の2/3、実はお仕事が決定したのはその前日の2/2の夕方。別のお仕事をしてて休憩時間にメール見たら事務所から連絡が入ってて、「明日の案件決定しました。メール確認したら至急返信してください」と連絡がありました。ちょっと待ってよ!撮影日の前日の夕方に決定なんて急すぎるでしょ!しかも、持ち物も要求されまして、雑誌の4月号用なので季節的に春物の明るめの服でお願いしますと言われました。いやいや、いきなり春物とか言われても困りますよ…今は冬ですし(^-^; まぁ、エキストラだしほとんど映んないからテキトーでいいかって軽く流しましたけど、まさかこんな急な連絡とは思いませんでした。終いには八雲さんは別でスーツ持ってきてください、だって…。

集合は銀座の某高級時計店前に8時20分集合とのこと。昼くらいまでダラダラと寝て過ごす休日ばかり思い描いていたので、思ったより早く起きなきゃいけない事実を突きつけられて残念な気持ちになりました…。とりあえず事務所から送られてきた撮影の香盤表(撮影当日の段取り表のこと)を印刷して、お酒を飲んで早く寝ました。

撮影当日の朝。昨晩、景気づけに飲みすぎたお酒のダメージを抱えながらも、集合10分前には到着。現場には撮影機材を運ぶ車が何台か止まってて、その周りには撮影製作のスタッフの方達が色々準備されてました。なんか皆さんいかにも番組製作スタッフ的な雰囲気を出してるんですよね。服装や髪型、顔付きとか、みんないかにもってオーラを出している。不思議ですよね。そして、おぉ、ロケバスがある!段々と自分が芸能のお仕事をしてるって実感が沸いてきました。

最初の現場は集合場所の銀座某高級時計店での撮影。時計を眺めるメインモデルさんの側で時計を眺める買物客の役。 いかにもエキストラな役って感じですが、ここで現場から動きをつけて欲しいとの依頼がありました。ただ眺めるだけでなく、左右に動いたり、時計を覗きこんだり食い入るようにして見たりして動きをつけてくださいとのこと。しかも、撮影器具については全然分からないんですが、かなりスローになるモードで撮影しているから8倍速くらいで動いてくださいって。何だそりゃ?とにかく、反復横跳びしてるみたいに体を動かしました。倍速ながらも自然な感じで動かしてって…かなり難しいです。しかもけっこう疲れるんです。ともあれ、最初の現場での撮影はなんとか無事終了しました。タクシーに乗って次の場所へ向かいます。

2つ目の撮影現場は日本橋にある某イタリア料理店での撮影。私はメインのモデルさんが座ってる席の周りにいるお店のお客さん役。席に二人で座ってて、ふと立ち上がってトイレに行く一般人の役でした。全然目立たない一般人の役だと思ってたんですが、なんとモデルさんの席の隣の席に座らされて!けっこう近くてビックリしました…。そして、とにかく現場が寒い!まだ開店前での撮影で空調も効いてないし、お店の入口の扉は機材やら人やらが行き来するので常にオープン。しかも席はモデルさんの映りが良いように窓側の席で一層寒い。そして何より、服が春物であること。今回の撮影映像や画像は春向け雑誌に使われるので、冬服を着ていてはおかしいんです。ファッション専門の雑誌ではないですが、女性向けの流行を取り入れた雑誌なので、季節感は重要です。プロ根性で我慢するしかありません!

3つ目の現場は銀座のとある交差点にて撮影。モデルさんが横断歩道を渡る姿を撮影してて、私はその横断歩道を渡る通行人の1人という設定。通行のエキストラというと、渋谷のスクランブル交差点を渡る大量の人波みたいなのを思い描いてたんですが、今回モデルさんと一緒に渡る通行人のエキストラさんは10人程度。なかでも、私はモデルさんからかなり近い距離を歩く通行人の役でした。エキストラ役と事務所に聞いていたんですが、エキストラってこんなメインと距離が近いっけ?と疑問に思いつつ、寒さに耐えながら仕事をこなしました。本当、前の現場からの寒さの体への蓄積がやばい!そう考えると芸人さんの過酷ロケは本当に辛いし、それに耐える芸人さんはすごい!の一言。よもや私が身をもって実感するとは思いませんでしたが…。

さて、寒さに耐えに耐えて体が限界にきてる中、ようやく3つ目の現場が終わりました。交差点での撮影って本当に大変でした。信号機や一般の車は通常運行ですから、こちらが撮影のタイミングを合わせなければいけない。あんなに信号渡ったの初めてです笑 それに加えて、周りの人達も何かの撮影か?ってざわつき始めました。そして、その時の気分が何ともいえない不思議な気分だったんです。だって、今まではそういう現場を見かけたらざわついたり、覗きこむ側の人間でしたから。何やってんだろ〜?ってな感じで。でも、今回は違う。今回自分は注目されている側なんだ。まぁ、注目されてるのはあくまでメインモデルさんで、私はただのエキストラなんですけど笑 でも、とても気分が良かったです♪

4つ目の現場は、実は3つ目の現場と同じ。ただ、時間を明るい時と日が沈んだ後の2パターン撮りたいとのこと。撮影まで時間があったので、他の共演者の方と近くの飲食店でテキトーに時間を潰しました。冷えきった体をなんとか温めて夜に備えなければ!ただでさえ昼間寒かったので、夜はもうどうなるんでしょう?そう考えるとメインのモデルさんも大変ですね。他の方にくらべて丁重に扱われて、撮影時以外は極力暖かいロケバスで待機してますが、撮影の時は外に出なきゃだし、寒い所暖かい所を行き来するのも大変です。あ、ロケバスといえば、今回初めてロケバスに乗りました♪何かもう気分は芸能人でした笑

さて、撮影の時間がやって参りました。内容はほぼ一緒。違うのは時間と寒さだけ。寒…マジヤバい!こんなに過酷なロケだとは思わなかった…。2日目は万全の状態で臨まなければ!…無事一日目の撮影が終了し、冷えに冷えきった体を熱々の湯舟に浸かって温めたいと思いつつ、配られた初ロケ弁を手に帰路につくせーいちでした。

二日目に続く

上京前のお話⑭〜ドイツ留学時代 心の変化~

留学終了の一か月前ともなると、いよいよ帰国後のことについて考えなければいけませんでした。考えるといっても、僕が取るべき選択肢はただ一つ。大学卒業後はすぐにでもドイツに戻ってドイツの大学院に進学。そして修士・博士課程を経て博士論文を執筆し、博士号を手に入れる。そのままドイツの大学の日本人教授として在席し、自分の好きな研究に勤しむ。自分が愛した場所で自分の好きな事をただひたすら追求し、自分の好きな世界に生涯浸り続ける。それこそが今までの僕の取るべき選択だったし、求めた理想の人生だったんです。そう…留学をするまでは。

留学中、本当にたくさんの人と出会って多くの事を話しました。彼らはみな、遥か東の島国、日本のことを本当に興味深々に聞いてくるのです。日本人は何であんな勤勉なの?日本て何であんなに色々な宗教行事が行われているの?宗教に寛容すぎやしない?なんで首相や大臣連中が短期間でコロコロ変わるの?島国なら単一民族国家なの?~ねぇねぇ!~

そんな彼らの日本という国に対する好奇心が、僕の視点を自分が今まで生きてきた自国、日本に向けさせたのです。彼らの問いに対して全然答えられなかった、考えたこともなかった今までの自分。でも今、そんな自分が日本から遠く離れた場所に居て、好奇心旺盛な彼らに感化されたのか、自分の母国を客観的に見るようになった。自分の生まれ育ったあの国はそもそもどういう所なのだろう?彼らが興味を示し、いつか必ず行ってみたいとまで言う国。彼らがもし将来来日したのなら、その時彼らは我々の母国についてどう思うだろうか?その時僕は、彼らの問いに今度こそ自信満々に答えられるだろうか?

僕は、彼らのように自分が生まれた国に誇りを持てる人間になれるだろうか…。もし今そのような状況に自分も日本もいないというならば、自分を、そしてこの国をいい方向に変えていかなければならないし、そのような事ができる仕事に勤めてみるのもいいかもしれない。彼らが来た時に胸を張って誇れるように…。

そういえば昔、母が僕に度々言っていた事を思い出した。

「公務員になりなさい」

…公務員?あぁ、市民の税金で飯を食っておきながらたいした働きもしないくせに、自分の生活の安定ばかり気にする市役所の連中のことだろう。それとも、学校の先生か?まさか警察官とか?母は何を寝ぼけたことを言っているのかと、当時は思った。しかし、そんな母の言葉の中で、妙にひっかかるものがあった。

「国家公務員」

なんだっけか?以前に母に勧められたこの職業。当時聞いてた時はそんなものには全く興味なし。母の言葉なぞ耳から耳へと突き抜けていき、記憶に留めようもなかった。しかし今、帰国が迫る今まさにその言葉を思い出したのだ。けれど、どんなものかよく分からない。母は昔から私にその仕事に就くよう願っていた。そうだ、一度自分で調べてみよう。きっと今の自分が求める何かが、そこにあるような気がするから…

つづく

雪降る都心の街中で ~ブライダル・ジュエリー~

本日、東京都心は雪模様。

それもどんどん勢いを増しつつある。このままいっそ全てを白く染めて、何もかも白紙に戻してくれ!…そんなふうに願わざるをえないくらい、降り続いている。都心の景色に雪なんて似合わないだろうと思っていたが、いやはや、普段無機質に佇んでいるあの灰色の建物群が白く彩られていく風景は思いの外風情があるではないか。「白銀」と表現するにはオーバーかもしれないが、そのように形容しても今日の東京の街並みには差し支えないだろう。しかし、あぁ…。降り方が予想以上にひどい。交通機関が大混乱するのは必至。聞けば、東京に4年ぶりに大雪警報が出ているようだ。風情に限らずある種の美徳は適度さが大前提である。この都心の雪はすでに美徳さの範疇を超えて、自然界の暴力的な面を都民に見せている。あぁ、お願いだから明日の朝の通勤の邪魔は極力しないでね!

そんな激しい雪の中ではあるが、「不要不急の外出は控えろ」なんて、現代日本で働く我々にとってあまりに現実味に欠ける警告を少しは改めよ!…と言いたい気象予報士の言葉を、私も無視せざるを得ない。今日は用事で飯田橋付近を歩いていた。

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この写真を撮った時点でも雪の勢いはかなり強かったが、今はさらにまずいことになっている…。

さて、そんな雪の中で飯田橋を歩いていると、いきなり声高な声が耳に入ってくるのであった。

「すみません…、すみません、すみません!!」

…ん?もしかして私に声をかけているのか?少し声の方向に振り返ると、寒さに凍え顔を少し引きつりつつも、愛らしい笑顔を浮かべた一人の女性が私に声をかけてきたのだと認識した。あぁ、こんな最悪な天気の中で早々と歩く人間を呼び止めるか普通!?一瞬無視して歩き去ろうとしたが、その声掛けというか呼び止めがあまりに必死だったので思わず足を止めてしまった。路上を歩いていてて何かしら声をかけられることは上京してからも何度かあったが、ここまで必死に呼び止められて、しかもこんな天気の日にそのようなことをしている子は、キャバクラや居酒屋の客引き以外には見たことがなかった。いや、客引きの子ですらこんな天気の日に外に出てるのは見たことがない。

「すみません!お時間良いですか?30秒だけでいいんです!軽いアンケートに答えてもらいたいんです。レ点をチョンって!軽くチョンってつけてもらうだけでいいんです!ちょっと、とりあえず屋根あるとこ行きましょ!」

寒い中ご苦労なことである。まぁ、急ぎの用事なんてないから軽くチョン!くらいならいいだろうと思い、雪の中健気に頑張る彼女の気持ちに応えてあげようと思ったのであった。私が散歩好きなのも、こういうちょっとした面白いイベント事があるからなのだ。車や自転車では、中々経験できまいに。

「ふぅ…。雪、やばいですね!こんなにひどくなるなんて思いませんでした。あ、わたし実は銀座のブライダルジュエリーショップで勤務しているものなんですが、独身の若い男性を対象にアンケートを取っているんですけど、失礼ですが、今現在独身ですか~?あ、ちなみに今おいくつですか~?…え?もう30歳?!信じられない!てっきり同い年くらいに思ってめちゃ馴れ馴れしく話しかけちゃいました…。あ、ちなみにあたし今年で26です♪」

今回はアンケートの依頼の模様。ブライダルジュエリーのアンケートかセールスみたいだな。声掛けには慣れているし、可能な限り誠実に対応して話を聞いてあげる。それが私、八雲正一のスタイルでございます。とはいえ、今回の声がけは中々に異質であった。まず、めちゃめちゃ必死に声をかけてきたこと。そして、30秒という建前上の短い時間を提示してきたのだが、やたら自分の事をべらべらと赤の他人の私に話してきたこと。しかもやたら馴れ馴れしい。ただのアンケートなのに、彼女は自分の勤務先以外に、LINEの連絡先や個人的な携帯番号やアドレス、住んでいる場所まで会話の流れで私に教えてきたのだ。まぁ、彼女の言った情報全てが本当かどうかは疑わしいし、私にはどうでもいいことだ。大学在学中にホストの経験をしたこともあり、彼女の接客や会話の仕方に妙にキャバ嬢染みたものを感じ、警戒。表面上は笑顔で対応しつつも、内心疑心暗鬼になりながら彼女の前を去った。結局、10秒どころか20分くらい時間を取られてしまった。

後に彼女からショートメールで連絡があった。一応電話番号を聞かれたので教えてあげたのだ。まぁ、私は男だし、別に電話番号くらいは教えても問題ないかな?って思ってね。彼女のメールの内容は簡単なもので、自分の勤め先のHPのアドレスと、個人的に会いたいという内容のものであった。実際にHPのURLを調べてみると確かにその会社は存在していた。なるほど、彼女は確かに真っ白な雪のように純粋であるようだ。これから結婚するであろうカップルの幸せを願い、結婚という人生最大の幸福の時を華やかに彩るお手伝いをしたいと願う、純粋無垢な心を持つ女性。そんな彼女の愛らしい笑顔は大雪の中でも実に温かいものであった。

~あなたの人々の幸せを願う心こそが、宝石(ジュエリー)なのだ~

ふむ。ちょっと上手い事言ったつもり。あ、でも絶対連絡はしませんし、会いませ~ん。やっぱ、なんか怪しいわ!

せーいち

ソムリエ試験を独学で合格する方法② ~ソムリエ試験は独学でも十分に受かります~

先回、ソムリエ試験を独学で合格する為の最低限の考え方を述べました。ようは、「必ず受かってやるって強い心」と、「ワインを趣味で楽しむから、ワインのプロになる為に勉強する」という考えにシフトチェンジしていく。この2点が重要だとお話ししました。言い忘れましたが、たまには息抜きの為にワインを純粋に楽しんでくださいね!

さて、今回は僕がソムリエ資格取得を目指してから合格に至るまでの経緯を話しましょう。そもそも、僕が何故ソムリエ資格取得を目指したのか。こう言うとソムリエの方に怒られるかもしれませんが、実はソムリエに関してそんなに強い想いがあって目指した訳では無いんです。
たしかに飲食業に入った時にぼんやりとですが、すでに自分がソムリエの資格を取得してる姿を思い浮かべていました。でも、それは自分がソムリエになりたかったからではなく、せっかく飲食の世界に一度入ったなら、何か1つの「目標」が欲しかったんです。しかも、その目標は明確であればあるほど良い。資格という目に見える形であればなお良い。ソムリエ試験はそんな目標にうってつけの試験でした。ただダラダラと飲食のお仕事をやりたくはなかったんです。なので、今でも僕は自分のことをソムリエだなんて思っていません笑 僕みたいなのがソムリエなんていったら、現場で働かれている本物の方達に失礼です^^;

そんな感じでソムリエになりたいという強い想いはありませんでしたが、目標を達成してやるという想いは強かったです。試験を受ける3年前くらいからはすでにぼんやりと勉強開始の時期なども思い浮かべてました。では実際の流れを見ていきます。

2013年4月
飲食業の世界に入る。この時すでにぼんやりと3年後のソムリエ試験受験を思い浮かべていた

2014,2015年
ワインに関する本を何となくは読んでいた。しかし趣味程度にしか触れていない。内容もさほど理解することなく、流し読み程度。色々自分でワインを買って飲んだりもしたが、ほぼ全て1000円代。2000円代のワインなんて僕にとって高級品。

2016年1月
受験条件の実務経験年数を満たす。いよいよ出願。

2月~5月
教本を読み始める。とはいえ、とても分厚くていきなりは読む気が失せるので、教本の要約版として「30日間ワイン完全マスター 塚本悦子著」を主体に知識の整理を図る。

6月~8月一次試験まで
コンパクト本でソムリエ教本の内容の「全体図」を理解する。このおかげで、なんとか分厚い教本にも立ち向かえた。勉強で使う本の主体をコンパクト本から教本にチェンジ。GW後から本格的に教本での勉強開始。
7月下旬頃から、2次のテイスティング試験の準備もやり始める。ネットで情報収集し、一次試験合格後にすぐにテイスティングの勉強に入れる体制を作る

一次試験終了~一次合格発表~二次試験まで
一次試験も終了し、教本から離れられる、やった〜!…っと思いきや、なんと突然の論文試験実施告知。結局教本から離れられず…。二次試験開始の2週間前までには試験用のワインを購入。テイスティングは短期集中で身体に身に付けさせた。一週間前にはハードリカーのテイスティング勉強も行なう。

二次試験終了~合格発表~三次試験まで
二次試験合格発表時はかなり安堵した。ここまでくればゴールまであと少し。サービスの訓練は勤務先でオーナーやお客様に協力してもらったり、自分の部屋を実際の試験会場に近いセットにアレンジしたりして、繰り返し身体で覚える。

三次試験終了~合格発表
やったーっていう嬉しい気持ちより、長かった…って疲労感が半端なかったです。

以上、合格までの流れです。この流れの中で、合格に必要なことをいくつか挙げてみましょう

①簡単なワイン本で幅広くワインの知識に触れる~知識の土台作り~
まず、なんでもいいのでワインに関する本などを買って読んでください。この段階で注意してほしいのは、やたら分厚かったり、専門的すぎたり、1つの国だけや一地域しか取り上げてない限定的な本は読まないこと。広く浅く読むことで知識の土台作りをしてほしいのです。ワインに詳しくない人はもちろんのこと、詳しいという人も同様に広く勉強することで、全体像をつかんでほしいのです。ここでいきなり試験用のワイン本や教本に突っ込んでいっても、間違いなく最後まで読むことなく家の本棚にただコレクションされるだけになってしまいます。簡単なもので十分だし、むしろその方が良い。この段階で重要なのは、ワインの事に何かしら触れていることなのですから。

②趣味のワイン本から、試験用の要約本へのシフトチェンジ
①の段階でワインに関する知識を幅広く勉強したら、次は試験を意識した勉強にシフトチェンジしていきます。具体的には、趣味のワイン本ではなく、「ソムリエ・ワインエキスパート受験」を謳った本を主体に勉強していきます。さすがに、①で使用していた本のみで独学で受かるのは厳しいです。趣味は趣味、試験は試験と、それぞれの目的に合った教材選びが何より大切なのです。とはいえ、数ある本の受験対策本の中からどれを選べば良いのでしょうか?スクールに通ってる人であれば配布されるテキストや教材がそのまま対策に使えますが、独学となると自分で選ばなければいけません。結論からいうと本屋さんに行って本をパラパラとめくってみて、一番自分が使いやすそうなものを選べばよいのです。ですが、本もどれを選んでいいかわからないという方に私がおすすめする本が、前述した…

「30日間ワイン完全マスター 塚本悦子 著」

です。
こちらの本は、教本の内容が非常にコンパクトに分かり易くまとめられていて、かつ、他の教材よりも読みやすい印象を受けました。サイズも持ち運び易いので外出先の合間の勉強にも使いやすかったです。ただ、欠点もありまして、誤表記がかなり多かったのです。なので、辞書的に教本を傍に置いて、かならず教本とセットで確認しながら勉強するようにしましょう。とはいえ、その教本ですら僕が受けた2016年度は誤表記のオンパレードでした…。

③要約本を一通り終えたら、一度過去問をやってみる
過去問で演習をする。これはどの試験でも鉄則です。相手に勝つには相手の事を少なからず知る必要があります。受験者にとって試験とは勝たなければならない相手です。なので、かならず一度は過去問を解いてみましょう。過去問を解く目的は主に次の2つ

1.過去の出題傾向を分析することで、試験の内容・レベルを理解し、さらに出題されうる問題をある程度予想し、それに見合った自分の勉強計画を立てる。
2.現時点での自分の知識の定着度の確認。これにより自分の弱点とする分野を明確にし、そこを重点的に試験日まで対策をする。

まず、ソムリエ試験がどんなものかという事を知らなければ勉強のしようがありません。そして一次試験の内容も全く知らなければ、どこまで勉強しなきゃいけないのかという見通しが立ちません。それを把握するためにも必ず過去問はやる。なので、要約本を一通り終えた段階でなくても、一番初めの段階で過去問をやっても別に良いわけです。目的は相手を知ることだから。ただ、知識が全然定着してない段階で早くやりすぎると、問題が解けなさすぎて自信ややる気を失くして勉強しなくなる恐れがあるので、ある程度全体をざっくり勉強したこの段階がベストかなって思います。ちなみに過去問はだいたいの受験本にはその年の前年に出題された過去問一年分が載っていると思いますが、もっと解きたいという方は「ワインとグルメの資格と教室 ムック出版」に過去5年分の過去問が掲載されていますので、そちらをおすすめいたします。

④要約本から教本主体の勉強へ~最終段階~
いよいよ最終段階です。ここからはいよいよあの分厚い教本を主体に勉強していきます。ここまでくると、最初は頭を悩ませた要約本がなんだったのかと思えるくらいに余裕が出来てきます。結論をいうと、教本を辞書的に使って要約本をボロボロになるくらいまでやり込めば、一次試験は突破できると思います。じゃあ別に教本なんて辞書程度に使えばいいじゃないかと思われるかもしれません。確かにその通りです。ですが、僕はあえて教本主体に切り替える勉強をおすすめします。それは、僕自身が実際に受験してそう感じたからです。

まず、僕が受験した2016年度は、ソムリエ試験にとってのある種激動の年でした。会長も変わる試験制度も変わる、バッジも変わるでまさに「変化の年」でした。ワインアドバイザーも廃止になりましたしね!そしてそんな変化は一次試験の内容にも当然影響を及ぼしました。このように…

・従来王道であったフランス・イタリア、新世界の問題の出題数が減る
・公衆衛生からの出題なし
・過去に出題がほぼなかった東欧諸国の問題が各国から1問ずつ程度出題される
・日本酒に関する問題が露骨に多く出題された。しかも、論文試験にまで「ひやおろしについて説明しなさい」という問題が出題

ひどいものでしょう?笑 王道であった出題国の問題は減り、まさか東欧がそんなに出題されるなんて、ほとんどの人が思っていなかったでしょう。日本酒に関しては、新会長の田崎さんが日本酒大好きなので、日本酒の問題が増えるんじゃないかという噂は囁かれていたのですが、まさかこんな露骨に、しかもけっこう細かい内容が出るとは思いませんでした。極めつけは論文試験にも出題してくるんだから…どんだけ日本酒押しなんでしょう笑 

そんな変化変化の試験でしたが、幸運にも僕は全て対応することが出来ました。いえ、幸運ではありませんね。対応出来て当然でした。なぜか?そう、教本を主体に勉強し、教本を読み込んでいたからです。上記で述べた変化の全ては、教本に記載されているので、教本を読んでいれば対応することは十分に可能であったのです。教本以外の多くの受験本は従来の王道の出題傾向にのっとったものでしかなく、東欧諸国の説明はほとんど触れていないか、触れてても代表的な地名と数行程度の説明のみだったでしょう。日本酒に関しても、受験本ではそこまで日本酒にページを割けるわけないので、あまり多くのことは書けません。もし僕が、教本を使わず要約本だけをやり込んでいた場合、とてもじゃないけど上記の問題は解けなかったです。だって要約本には軽く説明があるだけで、どうせ重要じゃないからスルーしてもいいだろうって思うからです。ひやおろしなんてまず説明出来ません。特別日本酒が好きってわけじゃないので。

上記の経験を踏まえて、やはり最終的には教本主体に勉強していくのがいいとは思います。600P近くある教本の内容全て暗記しろというのではありません。ここまで勉強してくると、教本の内容でも必要なところとそうでないところがなんとなく分かってきます。ヨーロッパはワイン制度の深い内容まで出るが、東欧は深くは出ない。でも、概要や浅い部分は出そうだから、浅くおさえておこう、といった感じに。ただ、2016年度の変化を受けて各ワインの受験本もそれに対応したものとなっていれば、受験本を主体にやり込んでもいいかもしれません。

さて、長くなりましたが一次試験の独学合格法の説明はこれで終わりです。次回は二次・三次試験の独学合格法についてお話ししたいと思います!